11月
ジャック・ロジェ『アデュ・フィリピーヌ』
漫画
諸星大二郎『暗黒孔子伝』『妖怪ハンター 天の巻』『妖怪ハンター 水の巻』
漫画は、本当に11月に読んだのか記憶が定かでない……
諸星大二郎は漫画的にはどうなのかわからないが、「思想家」だなと。
作品に歴史や神話に対する彼独自の思想を感じる。
『この世界の片隅に』は今年公開された邦画アニメベストだと思う。
しかし、自分はこのアニメを見てきつかった。
失われたものは決して帰ってこないということを痛感させられたからだ。
しかし、最後のエピソードは輪廻的なものを感じた。
それがこの作品の救いになっている。
作品的なクオリティを度外視して、好き嫌いだけで言ったら、自分は12月にやったRWBYみたいな作品のほうが圧倒的に好きだ。
『非情城市』は、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞取ったのも納得。
アンゲロプロス『旅芸人の記録』、ガルシア=マルケス『百年の孤独』と同じ。家族を通して、「歴史」を描いた傑作。
ジャック・ロジェ『アデュ・フィリピーヌ』は、毎回、「フィリピーヌ」なのか「フィリピーナ」なのか忘れて困る。
青春の始まりと終わりを描いた作品だが、これなら、ゴダール「男性・女性」の方が作品的に鋭いのではと思った。
具体的には人物の顔の写し方。
あと、「青春の終わり方」が「男性・女性」のほうがより強烈だと思った。
自分が、ちゃんと作品が投げているものをキャッチできてるのかはわかりませんが、とりあえずそんな感想。